倍率方式とは

倍率方式とは

　土地等の評価方式には、路線価方式と倍率方式があります。評価しようとしている土地等の評価が路線価方式によるのか、あるいは倍率方式によるのかについては、毎年7月ころ発表される財産評価基準書（路線価図、評価倍率表）により確認することができます。倍率方式は、固定資産税評価額に評価倍率表で定められた倍率を乗じて評価するものです。固定資産税評価額は、都税事務所や自治体等から毎年４月ころ、その年の1月1日時点の土地の所有者に送られてくる、固定資産税課税明細書で確認します。倍率は、国税庁が定めたもので、評価倍率表に記載されています。倍率方式の土地等の評価額を算定するためには、固定資産税評価額と評価倍率の二要素が必要です。

　一般的に、固定資産税評価額には、路線価方式における評価上の斟酌に準ずる減額等がすでに施されていますので、原則評価上更に斟酌すべき箇所は無いわけなのですが、地積規模が大きい宅地や、セットバックを要する宅地など、一般的に評価上反映されていない箇所については、斟酌を施して評価することが可能です。しかしながら、この場合は、固定資産税評価額と重複して評価減をおこなうことにならないかどうか、慎重に見極める必要があります。

 

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